2019年度 アルビレックス新潟の収益について

2019年のアルビレックス新潟は、お金がない!と言われていますが、どれくらいお金がないクラブチームなのか検証してみました。

2017年度決算の分析

Jリーグのクラブチームの比較を行い、アルビレックス新潟はどれくらいお金がないクラブなのかを調べてみました。(2017年度54クラブを比較)Jリーグが公開しているデータは、最新のデータが2017年度のものだったので、こちらで比較をしています。(pdfのデータをスプレッドシートに直したもののリンクを下部に貼り付けています。)

  金額
(単位:百万円)
J1平均
(単位:百万円)
J1内順位
(18チーム)
Jリーグ内順位
(54チーム)
営業収益 2,762 4,082 15位 16位
営業費用 2,974 4,043 15位 16位
営業利益 -212 39 17位 53位(ワースト2)
営業外収益 174 24 1位 1位(日本一の後援会!)
営業外費用 24 8 4位  
営業外利益 -62 56 15位  
特別利益 7 18 2位  
当期純利益 -55 36 16位 49位(ワースト5)
営業利益がJリーグ全体で見て、53位(ワースト2)!!

2017年度、2億円の赤字。しかも、Jリーグ全体で下から2番目という不名誉な状態。これは、毎試合5百万円ずつ損をしていたということになります。この状態を続けていては、このチームに未来があるとは思えません。

どこに使われたお金かはわかりませんが、1ゴールごとに100万円選手に配っていた方が、成績は良かったんじゃないでしょうか。

営業外収益Jリーグ全体で、1位

後援会からの支援金1億74百万円。これによりアルビレックス新潟は、Jリーグトップの営業外収益を得ており、マイナス2億円の営業損失が、マイナス5千万円の当期純損失ですんでいます。

それでも、Jリーグワースト5の当期純損失J3に見られるような資金繰りに困っているクラブもある中で、フロントは何をしていたのでしょうか。

 

アルビレックス新潟は、他クラブと比較して、収益に対して費用がかかりすぎているというのがわかるかと思います。

2019年度のこれまでとの違い

是永社長は、2019年度に収支を合わせるためには、5億円程度の予算削減が必要と語っています。*1

2017年度にこれができていれば、約3億円の黒字になっていました。もちろん収益が下がらずに費用だけ下がるような都合の良いことはないと思いますが、翌年には、3億円の黒字から良い選手を獲得できたかもしれません。

2019年度の対応

この5億円の予算削減の対応として是永社長は、アルビレックス新潟シンガポールの株式を全て売却するという手段を取りました。*2

この対応を否定するつもりはありませんが、何度もできる手段ではありません。次年度には、アルビレックス新潟シンガポールの株はありません。体質改善ができなかったら、7人の外国人選手の契約は継続できないかもしれません。

いちサポーターとして、来年もアルビレックス新潟アルビレックス新潟であるために戦っていかなければなりません。

まとめ

2017年度のデータですが、アルビレックス新潟Jリーグ内で赤字体質であることをお伝えしました。それに対して、2019年度に是永社長がとった対応は、諸刃の剣であることをお伝えしました。

2019年度、アルビレックス新潟の収益が増えるような活躍ができなかったら、費用が減るような経営ができなかったら、アルビレックス新潟は二度と立ち上がることが出来なくなるかもしれません。

 

:今回の分析で使用したデータ

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